ワクチンをうつことには、ふたつの意味があります。
@ワクチンをうった方が病気に罹ることを防ぐ あるいは罹っても軽くすむようにする
“ワクチンをうったけど病気に罹った”という方も、症状は軽く済みますし、
ワクチンをう った方のより多くは罹りません。
病気に罹ると、水ぼうそうやおたふくかぜのようなありふれたものであっても、
ごくわずかの方は重症化して後遺症を残したり、命にかかわることがあります。
誰が重症化するかを予め予測してその方だけにワクチンをうつことはできないため、
みんながワクチンをうつ必要があります。
Aみんながワクチンをうって、その地域全体で病気の発生を防ぐ
乳児や高齢者、御持病で治療中の方々は健常者よりも重症化のリスクが高く、病状に
よってはワクチンをうてないこともあります。
ワクチンには、接種率が上がればその地域全体での病気の流行を防ぐことができる
“集団免疫”という効果があります。
このためワクチンをうつことは、ご自身の予防はもちろんですが、
地域の他の方の病気を予防しうるということをぜひ知っておいていただきたいと思います。
瀬戸旭医師会 理事 中川篤俊
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